一所懸命に彼を愛している

2011-12-26

私は派遣社員。
初めて彼と話しをしたのは、私の歓迎会の時だったわ。
それまでは、お互いに挨拶をする程度の関係だったの。
同じ部署に配属されたのだけれど、彼と私には仕事の接点がなく、それは今でも同じ。
配属後、初めての週末の金曜日が歓迎会で、偶然だけれども彼と私は隣同士の席になったの。
間近で見る彼は、結構いい線をいっていて、中年に差し掛かっているけれど、どこか少年のような感じの男性。
その時は会社の中の事や、仕事の注意点などを彼に訊いて終わりになったの。
次の週末、私は独りで会社の帰りに食事をしてからBARに行き、さらに酔っ払ってゴルフの打ちっぱなしにいったの。
何となく、慣れない職場でのストレス発散のために。
私は夢中になって、クラブでボールを引っ叩いていたの。
たまに「クソ!」とか言いながら。
そうしたら、二人置いた隣の男性と目があったの。
なんと、彼が友人たちと四人で来ていたのよ。
「中田さん、独りで来ているの?」と彼が声をかけてくれたのはいいんだけれど、彼の友人たちが「なんだ、あんな綺麗な人と知り合いか」
と始まったのね。
そして私たち、男性四人と女性一人の五人はカラオケボックスへいくことになったの。
そこでは、すでに酔っ払っていた私は独りで歌いまくって、飲みまくったわ。
すごく嬉しかったから。
彼が優しくしてくれて、なんだか閉ざされていた心が開くような気がして、本当に嬉しく楽しかったわ。
そして、それが二人が不倫の仲になるきっかけだった。
お開きになったときには、私は殆ど意識がなく、腰が抜けた状態だったらしいの。
らしいの、と言うのは後で彼から聞いたから。
彼は私を背負ってタクシーに乗せ、自分も一緒に乗り込んで、半分意識のない私に帰り途を訊きだして、マンションまで連れていってくれたわ。
タクシーから降りた時、私は彼に肩を貸してもらって歩いていらしいのね。
そして、二〜三歩歩いたところで、私ったら吐いちゃった。
当然、彼のスーツのパンツも汚しちゃった。
それで突然意識が戻り、急いで部屋に戻るとタオルを絞って彼のところに戻って、一生懸命に拭いたの。
「いいよ、中田さん、わざとじゃないんだから、気にするな。それより、今日はしっかり睡眠をとって疲れを癒した方がいい」っていてくれた。
それが嬉しくて、後日私から誘ってお詫びの食事に御招待。
その後、何かに理由を付けて私は彼を誘ったの。
そして、とうとう、彼をゲットしたわ。
でも、不倫なのね。
いつ、終わりになるかは解らないけれど、今は一所懸命に彼を愛しているわ。

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