12月, 2011年
ドロドロしているから恋愛
「お付き合いしましょう」「そうしましょう」
簡単な言葉やタイミングで始まることができる恋愛。
しかし本気で好きになってしまったら、
「お別れしましょう」「そうしよう」
…と簡単には別れられないもの。それもまた恋愛。
私は今まで、絵に描いたように綺麗に恋愛の別れを経験したことがない。
それは私の逆上しやすい性格も関係しているのかもしれないが、恋愛の終わりは大抵どんよりドロドロしたものだ。
結婚経験がない男女からすれば、「結婚」とは一つのゴール。
そう、成功恋愛だ。
そこまでいけずに挫折して別れた恋は言うなれば失敗恋愛。
(あくまで結婚をゴールとするならばの話)
いい歳の男女であればそういった気持ちは強くなるし、次こそは失敗しないように!
と変な意気込みを入れたりもする。
別れに至る原因はいろいろあったが、元彼とは今でも友達です!
なんてゆるい話は私は持っていない。
なので今まで付き合った人とは偶然でも再会したいとは思わない。
別れにはそれなりの辛さがあって、けれど辛かったからこそ時が経てばあぁいい恋愛したのかな、と前向きになれたりもする。
簡単に別れるような恋愛ではなかったからこそそう思えるのかもしれないし。
勝負事や恋愛は熱くなるからこそいいんじゃないだろうか。
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一所懸命に彼を愛している
私は派遣社員。
初めて彼と話しをしたのは、私の歓迎会の時だったわ。
それまでは、お互いに挨拶をする程度の関係だったの。
同じ部署に配属されたのだけれど、彼と私には仕事の接点がなく、それは今でも同じ。
配属後、初めての週末の金曜日が歓迎会で、偶然だけれども彼と私は隣同士の席になったの。
間近で見る彼は、結構いい線をいっていて、中年に差し掛かっているけれど、どこか少年のような感じの男性。
その時は会社の中の事や、仕事の注意点などを彼に訊いて終わりになったの。
次の週末、私は独りで会社の帰りに食事をしてからBARに行き、さらに酔っ払ってゴルフの打ちっぱなしにいったの。
何となく、慣れない職場でのストレス発散のために。
私は夢中になって、クラブでボールを引っ叩いていたの。
たまに「クソ!」とか言いながら。
そうしたら、二人置いた隣の男性と目があったの。
なんと、彼が友人たちと四人で来ていたのよ。
「中田さん、独りで来ているの?」と彼が声をかけてくれたのはいいんだけれど、彼の友人たちが「なんだ、あんな綺麗な人と知り合いか」
と始まったのね。
そして私たち、男性四人と女性一人の五人はカラオケボックスへいくことになったの。
そこでは、すでに酔っ払っていた私は独りで歌いまくって、飲みまくったわ。
すごく嬉しかったから。
彼が優しくしてくれて、なんだか閉ざされていた心が開くような気がして、本当に嬉しく楽しかったわ。
そして、それが二人が不倫の仲になるきっかけだった。
お開きになったときには、私は殆ど意識がなく、腰が抜けた状態だったらしいの。
らしいの、と言うのは後で彼から聞いたから。
彼は私を背負ってタクシーに乗せ、自分も一緒に乗り込んで、半分意識のない私に帰り途を訊きだして、マンションまで連れていってくれたわ。
タクシーから降りた時、私は彼に肩を貸してもらって歩いていらしいのね。
そして、二〜三歩歩いたところで、私ったら吐いちゃった。
当然、彼のスーツのパンツも汚しちゃった。
それで突然意識が戻り、急いで部屋に戻るとタオルを絞って彼のところに戻って、一生懸命に拭いたの。
「いいよ、中田さん、わざとじゃないんだから、気にするな。それより、今日はしっかり睡眠をとって疲れを癒した方がいい」っていてくれた。
それが嬉しくて、後日私から誘ってお詫びの食事に御招待。
その後、何かに理由を付けて私は彼を誘ったの。
そして、とうとう、彼をゲットしたわ。
でも、不倫なのね。
いつ、終わりになるかは解らないけれど、今は一所懸命に彼を愛しているわ。
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旧車がきっかけの出会い
俺は山手通りにある洗車場で、愛車スカイラインGTR-GC110の手入れをしていた。
この車、実は親父が若い頃に買ったもので、大事にしていて、エアコン付きのガレージに保管され、定期的に親父が乗りまわしていただけの車なのだ。
その親父もついに「おう、浩二。GTR,お前にやるぞ。大事にしろよ」と言われて、三ヵ月前に俺が譲りうけたものだったのだ。
走行キロ数、僅かに二万一千三十五キロメートルと、四十年以上前の車としては異常に少ないキロ数だ。
殆ど新車とまではいかないのだが、塗装の状態もほぼ完ぺきに保たれ、錆び等は皆無と言った状態だ。
メカニカル的なメンテは、親父が依頼しているところがあって、そこに全てをお願いしているから、このような名車を維持する条件は殆ど全て揃っている。したがって、お俺はGTRを風呂に入れてやる感覚でいれば、あとは何とか維持できるのだった。
俺が、ワックスを拭きとっていると、背後から“ソレックス2連装”と思われる吸気音を響かせて、隣のスペースになんと、オレンジのボディーカラーに映える“ベレットGTR”が入ってきたではないか。艶消しの黒に塗色されたボンネットが、オレンジのボディーカラーをいっそう強調し、更には“マシーン”と言ったイメージを強く醸し出している。
俺はワックスを拭きとりながら“いったい、どんな人がのってきたのだろう”と言うことに、強い興味を抱き、チラチラとベレGRを見ていた。
ドアが開き、降りてきたのは長身で、ショートカットが似合う若い女性だった。少なからず、俺は驚いた。なぜなら、この時代の車たちには“パワステ”などと言うものはついてはいない。したがって、ステアリングを操作するのには、かなり強い腕力を必要とするからだ。
「こんにちわ、GC110・Rですね、素敵ですね」と言うので「有難う、でもそちらのベレGRも素晴らしいですね。貴方がオーナーさんなんですか」と訊いた。
「ええ、まあ、一応はそうなんです。実はなくなった父が大事にしていた車でして、子供が私しかいないもので、私が・・・・・」と歯切れの悪い感じになった。
俺は「あ、申し訳ない。立ち入った事を訊いてしまいました。気を悪くしないでください。旧車のオーナー同士、いろいろと情報交換をしていきましょう。こう言った車達を、健全な状態に保つことは、恐らく大変だと思います。実は私も、最近親父から譲り受けたばかりでして・・・・・」とちょっと照れながら言った。
その後、彼女は洗車をして、室内のクリーンナップを終え、車内の整理を始めた。俺も、最後に窓を全部綺麗に磨きあげて、今日の作業を終わりにした。
俺が何気なく「俺はもう終わりましたけれど、良かったらこの先にあるファミレスでお茶でも飲みながら情報交換をしませんか」と言うと「え!いいんですか。実はこれからどうしてこの車を維持しようかと思っていたんです」と、彼女は顔を輝かせて言う。
俺たちは二台連ねてファミレスの駐車場に入り、空いている駐車場に並べて愛車を停めた。
現代のインジェクションタイプの車ではあり得ない、キャブの吸気音が響き渡り、何となくいい気分になった。彼女はパワステがないにも関わらず、見事なハンドルさばきでベレGRを枠内に綺麗に停めた。
空いている席に俺たちは向きあって座り、それぞれにコーヒーを注文した。
「パワステがないと大変でしょう。俺でも結構キツイから」。俺が言うと「そうなんです。私、意外に力はある方なんですけれど、やっぱりパワステになれているせいか、低速でのステアリング操作は、半拍ぐらい遅れてしまうことがたまにあるんですよ」と、にこにこしながら言う。
その後、俺は彼女がベレGRを維持するための環境が、全くないことを知った。
俺の親父から、俺に受け継がれたショップにも、ベレGRが入庫していたことを思い出し、彼女に言うと「え!そんなショップがあるんですか。ご迷惑でなければ、ぜひ紹介していただけませんか」と言うことになった。
ファミレスを出てから、俺は彼女とベレGRを先導して、あらかじめ連絡をしておいたショップに連れていった。
あれから、彼女とは自然に付き合うようになった。
もうすぐ俺たちは結婚をする。
親父も「おお、旧車オーナーの娘さんがお前の嫁さんになるのか。おまけに名車のオーナーとはな〜」と感激していた。
もうすぐ一人の女性と、一台の名車が俺の新しい家族になる。
ベレGRは、GC110Rの隣に、エアコン付きのガレージ内で保管されることになり、彼女は俺の傍に保管されることになったと言うわけだ。
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メールをし始めて2ヵ月後に会ったのですが、そのときには既に彼女は彼のことが好きだったので告白をし、付き合うことになります。
そして彼女は数ヵ月後に妊娠をし、現在結婚の準備に追われています。